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免疫をあやつる

診察室からお話する免疫の仕組み

著者:
楢崎 雅司 著 
  • 内容紹介
  • 目次
  • 追加情報

免疫は病原体から身体を守る仕組みだ。免疫を強めたり弱めたりする薬が次々と登場し、様々な種類のがん、喘息などのアレルギー疾患、免疫が自分を攻撃する関節リウマチなど、多くの難治性疾患の治療に進歩がもたらされた。免疫の基本的な仕組みと免疫学の臨床応用を、阪大病院免疫内科の医師が解説する。

第一章 二度なし現象──近代免疫学の始まり
   紀元前五世紀の「二度なし現象」
   ワクチンの発明
   様々なワクチン
   mRNAワクチン
   第一回ノーベル生理学・医学賞の血清療法
   ◇コラム 『宇宙戦争』
   新型コロナウイルス

第二章 MHCというお皿──病原体の断片を乗せてT細胞に示す
   「私の細胞」の目印MHC、人間ではHLA
   ヘルパーT細胞による「液性免疫」と「細胞性免疫」の命令
   病んだ細胞はMHCクラスⅠでキラーT細胞にお知らせ
   HLAの多様性で人類が生き残った
   HLAと病気の関係
   HLAで口頭試問

第三章 備えた受容体と抗体の働き──どんな抗原にも反応する多様性
   T細胞受容体の出来方
   敵に反応出来るT細胞受容体のみ残す
   B細胞受容体の出来方
   クローンを選ぶ
   選ばれたT細胞の活性化
   B細胞を活性化して抗体産生
   抗体はFabとFc
   抗体のクラス変え
   抗体の受け取り手
   抗体を助ける補体
   病気によって補体が増えたり減ったり
   抗体の濃度を知ろう
   抗体は少なくても多くても心配

第四章 サイトカインとT細胞──細胞に情報を伝える蛋白質とT細胞の分類
   サイトカイン過剰による嵐
   発熱させるIL-1
   炎症を起こすTNFα
   血液を作るサイトカイン
   ウイルス感染を防ぐサイトカイン
   抗体を作るサイトカイン
   炎症の中心にIL-6
   ◇コラム VW、夢みて行う
   IL-6受容体とgp130
   共通信号伝達分子
   受容体の次はJAK
   JAKの次はSTAT
   二種類のヘルパーT細胞
   Th1細胞とTh2細胞
   Th17細胞、Th9細胞、Th22細胞
   Tfh細胞
   キラーT細胞
   抑え役の制御性T細胞
   制御性T細胞の正体
   増え過ぎた制御性T細胞
   自然リンパ球
   新しい解析技術

第五章 免疫の起動──異常を感じる食細胞から始まる
   なんでも食べる食細胞
   感じる食細胞
   知られたくない秘密
   ハエの免疫
   Tlr4遺伝子の発見
   病原体感知システムの全貌
   よそ者DNA、RNA
   場合によっては自分も認識
   自然免疫と獲得免疫
   二〇一一年の話
   鼻と舌による感知

第六章 抗体医薬とJAK阻害剤──免疫学の臨床への応用
   抗体産生細胞とがん細胞を融合
   モノクローナル抗体を用いた検査
   抗体医薬の登場
   抗体医薬の工場
   ウイルスに対する抗体医薬
   様々な病気にも抗体医薬
   抗体に薬をつけて届ける
   バイスペシフィック抗体(二重特異性抗体)
   リサイクリング抗体
   細胞内のブレーキ
   JAK阻害剤
   JAK阻害剤は多くのサイトカインを同時に阻害
   様々な疾患に効くJAK阻害剤
   細胞外で働く抗体医薬、細胞内で働くJAK阻害剤
   バイオシミラーと高額療養費制度
   医療費が高額になる場合の説明

第七章 免疫でがんを攻撃──がん治療の新しい柱
   コーリーの毒
   菌体成分によるがん治療
   T細胞を増やせ
   T細胞のブレーキ
   関節リウマチにブレーキ
   T細胞のもう一つのブレーキ
   ノーベル賞の治療
   免疫関連有害事象という新たな病気
   がんを狙い撃つ人工改変T細胞
   少女の最後ののぞみ
   四つ目の柱
   ◇コラム 本庶先生の六つのC──好奇心、挑戦、勇気、そして、集中、継続、自信

第八章 アレルギー──困った免疫反応
   Ⅰ型アレルギー
   Ⅱ型アレルギー
   Ⅲ型アレルギー
   Ⅳ型アレルギー
   花粉症
   花粉を食べる
   蕁麻疹と血管性浮腫
   アトピー性皮膚炎
   喘息
   喘息が起きる三つの仕組み
   喘息日記で治療を考える
   恐いアナフィラキシー
   アレルギーの衛生仮説
   食物アレルギーと皮膚バリア
   先天性IL-6受容体異常でアレルギー体質に
   講義アレルギー

第九章 関節リウマチ──免疫が自分を攻撃する病気
   阪大免疫内科外来
   ◇コラム 免疫内科─視点で変わる診療科名
   関節リウマチとは
   抗CCP抗体
   リウマトイド因子
   実際の患者さん
   遺伝と環境
   喫煙
   歯周病
   腸内細菌叢
   免疫をなだめる菌
   プロバイオティクスはまだ不確実
   関節リウマチの治療
   関節リウマチ治療の標的
   胃潰瘍と関節リウマチの治療変遷
   ◇コラム 良い医者に出会う

終 章 出会い──人との出会いが人生を決める
   医学部との出会い
   私の出会い
   出会って飛び込むこと
   謝 辞

免疫学用語の手引き
索 引

楢崎 雅司
2023年8月現在 大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器・免疫内科学講座、先端免疫臨床 応用学共同研究講座 特任教授

出版社:
ミネルヴァ書房
判型:
46
ページ数:
304ページ
本体価格:
2800円
ISBN:
9784623095759
発売日:
2023年 8月 17日